JRAのテレビCMは、毎年シリーズ

JRAのテレビCMは、毎年シリーズものになっていて、楽しみです。特に、昨年のシリーズは気に入っています。ダークカラーの画面と音楽(T-REXの「20th Century Boy」)に高揚し、「カッコイイ!!」となってしまいます。レース毎に登場する馬が変わりますが、有馬記念は、1990年のオグリキャップでした。一年間の締めくくりで、ここを最後に引退する馬が多いこと、若駒と古馬の最強クラスが初めてガチ対決するレースであることにより、有馬記念では、数々のドラマが生まれています。私にとっては、その中でも格段に記憶に残っているのが、オグリキャップのラストランです。現役最強と謳われ、歴史的名馬と比較される事が多かった彼も、このシーズンの秋は6着、11着と結果が出せず。「オグリは終わった」という意見が広まりました。「これ以上無様な姿を見たくない。有馬の前に引退を!」という声と、「最後に、もう一度だけ勇姿を!という声。ファンの意見は二分しました。陣営が出した答えは、「有馬出走」。それなりに勝算が有ったから、出走させたのでしょう。しかし、多くのファンは、勝てなくても良いから、無事にレースを走りきって欲しい。と祈るだけでした。

私は、現地(中山競馬場)まで遠征するかどうか、相当悩んだ挙げ句、地元、京都競馬場のターフビジョンで観戦することにしました。当日の単勝オッズは、5.5倍の4番人気。オグリにとっては、相当低い評価です。記念馬券、応援馬券の売り上げも含めてのオッズですから、実質的な評価は、更に低かったと思われます。レース発走。オグリキャップは、高ポジションに付けてレースを進め、最後の4コーナーでは、早くも先頭に並びかけます。場内放送、白川アナ(ラジオたんぱ)の名実況。

「200mを切って、オグリキャップ!オグリキャップ!」「さあ頑張るぞ、オグリキャップ!」さあ頑張るぞ・・・この声で、ファンの心もオグリと一緒に走り出しました。「オグリ!オグリ!」地響きのような声援でした。ゴールの瞬間には、場内茫然自失です。「オグリだオグリだ。オグリキャップ優勝ゴールイン。」「ファンの夢をここで実現したオグリキャップ。最後の最後を飾りました」ファンの夢をここで実現・・・・涙が溢れ出て、止まりませんでした。当時の私は、高校生。人前で泣くような年齢ではありません。でも、あの場では、いくらでも泣くことが許されたんです。全く恥ずかしくはなかった。老若男女、涙を流し、声を上げて泣いていました。走ったオグリキャップも、騎乗した武豊騎手も、共にヒーローとなり、ファンの記憶に残り続けることになりました。あれから20年。強い馬をたくさん見ました。オグリが最強だなんて、決して言いません。でも私にとって、最も感動的なレースの一つは、オグリキャップのラストランです。

競馬を始めた時期のレースが、最も印象に残るケースが多いようですね。ある人にとっては、シンザンであり、テンポイントであり、ミスターシービーであり、トウカイテイオーであり、ナリタブライアンなのでしょう。昨年は、G1 6勝のブエナビスタがラストラン。3冠馬オルフェーヴルとの最初で最後の対決でした。結果は、オルフェーヴルの完勝。3冠達成時点では、「相手が弱いのでは?」という声もありましたが、全ての疑念を払拭してくれました。今年は世界に挑む年。歴史に残る名馬になってもらいたいものです。他の馬も頑張れ!

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